2007年4月4日水曜日

第1章「勝てる理論」  §2-3

第1章 「勝てる理論」
セクション2 ~大当たりの仕組みを知ろう~
③確率収束論


【問題5】
6面サイコロを30回振って、1が出たら賞金がもらえるというゲームをしました。
ところが、30回振っても1は出ませんでした。
この時、以下のA~Dの4人の内、誰が最もパチプロに近い考えをしているでしょう?


Aさん:30回では、結果は出せない時もあります。300回振らして下さい。

Bさん:さすがにあと10回も振れば、1回くらいは1が出ただろうに。

Cさん:サイコロの振り方に問題があるのだろう。1の面を下に持ち力の加減を調節すればよかったな。

Dさん:このサイコロは、1がでないように錘などで細工されているに違いない。


【解答-問題5】


これは是非分かって頂きたかった問題です。
今日お教えする、「確率収束論」を知らなくても、パチンコが「完全確率」であるという事を理解していれば、きっと他の人は選ばなかったはずです。

何度も言いますがサイコロの出る目は常に6分の1です。30回連続で1の出ない確率は・・・
5/6の30乗です。約、0.4%となります。これは250分の1です。デジタルパチンコで大当たりを引く確率より断然高い。つまり起りうることです。
30回という試行回数では、1が出ないことだってあります。しかし、確率というのは、試行回数が多くなるにつれてその確率通りになっていくという性質を持っています。
これを、「確率収束の法則」と言います。

こんな事、実は誰もが理解している事なのです。
例えば6回連続1が出なかった時、皆さんはどうお考えになるでしょう?
「まぁ、6回じゃぁ分からんわ。」
と思うのではないでしょうか。
これは、6回という少ない試行回数だけに当てはまるものではありません。
10回だろいうが30回だろうが、確率はあくまで確率という事です。

しかし、試行回数を重ねれば、必ず確率は収束します!
30回じゃぁ無理でも、600回振れば、60回は1が出るようになります。
正確な統計学を学べばもっと正しいのでしょうが、私が聞いた時のは
「分母×20は試行回数をしなさい。」
と言われました。
つまり、サイコロであれば120回振ってはじめて20回。6分の1に収束されるという事です。
極端に言ってしまえば、100回連続1が出ず、あとは20回連続1が出るみたいな事もありうるという事です。
ましてや350分の1のパチンコ台。6000回以上試行回数をせねば、確率は収束できないのです。


Bの考え方、「そろそろ出るだろう」というのはオカルトの考えです。もしこれを選んでしまった方は、パチンコは完全確率だという事をしっかり理解し直しましょう。

Cを考え方も間違いです。パチンコでも、力の加減によって台がいつもより回らなくなる時はあります。しかし、その事が確率に影響を及ぼす訳ではありません。

そして、Dをの考え方。これは、パチンコでいう「この店は遠隔操作をしているな。」つまりイカサマ店だと疑うという考えです。
このイカサマ店だという考えを持ってしまう人は結構いるんじゃないでしょうか。
そしてこの考えは非常に難しいように思います。
何故なら実際に遠隔操作をしている店は存在するからです。

しかしそんな店は全体の1%未満です。出なかったことに対して「この店遠隔じゃない?」というのは、自分が無駄金を使ってしまったという言い訳をする為のものでしかありません。
考えてもみてください。遠隔操作なんていうのは法律違反であり、見つかれば即営業停止・・・どころか経営者は刑務所行きにまでなるリスクの高い行為。その上遠隔操作機は1台何百万もするものだとか。そんな大金をはたいてまで、そんな危険を冒す人が大勢いるでしょうか?
§1で言ったように、パチンコ店は1日1000万の売上があれば100万の粗利が稼げる商売なのです。

従って、1日いて、1000回はハマリ、「あ~この店は遠隔だな・・。」なんていうのはナンセンスなのですよ。
もし、それでもその店の遠隔を暴くのでれば、1週間お店に通い続け見極めてみてください。
分母×20の試行回数を行ってみても全く確率通りにならない。それをしないで遠隔だからダメだなんて思ってしまっては、勝つことはできません。


パチプロが信じるのは、ただただ確率である!
そして、確率とは、それ相応の試行回数を重ねる必要があります。


それでは、今日のまとめです。
①確率とは、1回、2回では結果がでない。
②しかし、何回も試行を重ねると確率は収束されるように出来ている。

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